17.タロットリーディング~ マスター(上級者向け)

タロットカード占い講座

 

17.ケーススタディ
前項「16.不明確な部分をさらに別角度から占ってみる」の続きになります。
前項では、不明確な部分をさらに他の展開法を使い別角度から多角的に深くリーディングする方法を説明いたしました。

本項では、ひとつの相談内容を、複数の展開法を用い、多角的に深くリーディングした鑑定結果を紹介いて参ります。

それでは、相談内容のケースを見て参りましょう。

相談内容・・・不倫:ユリカさん(40代女性)
w02.png W不倫の相談です。
私は主人との間で離婚話が出ておりすが、未だ揉めて離婚には至っていません。

一方、彼の方は新婚です。
彼と親しくなった時は、「彼女と別れる。」と言っていましたが、しばらくして子供ができた事が発覚し、彼女さんとの結婚を決意したそうです。

今私は、主人と離婚したい気持ちと、彼に頼りたい気持ちで苛まれています..
彼の気持ちと今後の展開を見ていただけますでしょうか。

 

①展開法の選定
ご相談内容から、彼は、出会った頃(過去)と現在とでは、独身から既婚者に状況が変化しています。
また現在においては、既婚者同士、お互いがフェアなスタンスなのか、それとも一方的にどちらかの想いが強いのか、お二人の関係を客観的に判定したいところ。
相応の向き合い方や姿勢に相違があったり、何かしらの懸念点が出るならば、ユリカさんと彼との間で、すれ違いや、偽り、隠しごとがあるということですし、何が理由で相違しているのか、また掘り下げてみていく視点の決めてが見えてきます。

お二人の気持ちの変化や、向き合い方・姿勢・スタンスなどを判定するには、時系列で気持ちを追える「ラバーズブリッジ展開法」を選定します。

ラバーズブリッジ展開法

tenkai16.jpg


上段(青)が、彼の気持ちの変化。
下段(赤)が、ユリカさんの気持ちの変化。

まず、彼の気持ちの変化ですが、
⑦過去の気持ち・・・「隠者;逆位置」
⑧現在の気持ち・・・「魔術師;逆位置」

が展開されました。

過去の配置に隠者の逆位置が展開されていることから、彼はユリカさんに対して後ろめたい気持ちで何かを隠している状況が見て取れ、現在の配置の魔術師の逆位置から、開き直りまではいかなくとも、現在はその偽りが明確にもなっている様子が伺えます。

これに対し、ユリカさんの気持ちの変化は、
②過去の気持ち・・・「ペンタクルの5;逆位置」
③現在の気持ち・・・「節制;正位置」

が展開。

ユリカさんにおいては、ペンタクルの5の逆位置で困難な時期と耐え忍ばれたこれまでの心境が見て取れ、現状の配置の節制の正位置からは、彼との関係が継続していることから一先ず安心し、付かず離れずな見守る姿勢で彼との関係を育んでいる様子が見て伺えます。

ここで、両者の向き合いの姿勢から、「彼は嘘をついているのではないか..?」という懸念点・疑いの点が見出されました。

嘘は嘘でも、思いやりの嘘もあれば、自己都合の嘘もあります。
彼の嘘は、善意な嘘なのか、それとも悪意があるのか、彼の真相真意を見たいところ。

ここで更に、「ケルト十字展開法」を用い、より彼の真相真意を見ていくのです。

それでは、ケルト十字展開法を選定し、彼の気持ちを深く見て参ります。

ケルト十字展開法

tenkai17.jpg

②顕在意識・・・ペンタクルのエース;逆位置
③潜在意識・・・ペンタクルのペイジ;正位置

が展開されました。

顕在意識にペンタクルのエースが出ているので、表面的には正当な方向へ意識が向いているが、逆位置のため、まだ上手くいっていない様子が伺え、 潜在意識のペンタクルのペイジが示すように、内心ではまだ未熟で努力不足だけど、これから頑張っていくモチベーションを備えている真意が見て取れます。

ここで言う正当とは、モラル重視や良心を持つということ。
つまり、奥さんや家庭といったモラルに意識は向いていることを示し、また、②顕在意識も③潜在意識も両方ペンタクルが展開されていることから、家庭を養う上で最も必要なお金のこと、物資のことも、ちゃんと考えている様が伺えます。

これらのリーディング結果を、「主語述語を明確」にし、「て・に・を・は」も適切な語尾を使って、「起承転結に文章を構成」していきます。

②リーディング結果の文章構成
リーディング結果として、サンプル文章をご紹介いたします。
以下の2段落で構成すると、このような文章になります。

①彼を現在取り巻く環境と心境
②彼の潜在意識と顕在意識

IMG_20160501_135117.jpgかしこまりました。
それでは、彼の気持ちや本音、お二人の今後を見て参りましょうか。


①彼を現在取り巻く環境と心境(魔術師;逆位置/隠者;逆位置)

どうやら彼はユリカさんに、嘘をついているようです。
もちろん、すべてが嘘ではないですが、半分本当で半分嘘というか、語弊というか。

既婚者であることは間違いなさそうですが、 当初「彼女と別れる」という彼の発言は、ユリカさんを振り向かせるための口実にすぎない、とカードは告げています。

時折、彼女さんと大きなケンカをして、その時一時的に感情的になり、 「別れる!」ぐらいにやりあっていたようですが、それも、押し問答の犬も食わない喧嘩でしかありません。

ユリカさんには、別れ話や恋の悩みを打ち明けていたようではありますが、 ちょっとした喧嘩事に、尾ひれ羽ひれを付けて、話を大きく伝えているだけのよう。

しかし「ケンカするだけ仲がいい」というほど、夫婦関係が良好という訳でもなく、 結婚前、ご主人に対してかなりの期待をかけていただけあって、 今の奥さんは不満だらけ。
それを何かにつけ彼に苛立ちをぶつけ、彼も逆切れしている感じが今の夫婦関係です。


②彼の潜在意識と顕在意識(ペンタクルのペイジ;正位置/ペンタクルのエース;逆位置)

そういった事情と背景もあり、彼は奥さんとは別に、心の拠り所と癒しを求めている状況なのです。
そこに、彼の好みのタイプにストライクしたユリカさんが表れ、思わずチャンスをかけてみた、といったところでしょうか。
騙すつもりほど悪気は無いですが、今の彼に本気はないです。
経済的な理由、柵もあって、早々彼も離婚協議とまではいかないでしょう。
当面、よくある夫婦喧嘩で留まります。

念頭に置いておいてくださいね。

 

*本文はサンプル用です。当鑑定の実際のメール鑑定結果は、3,000文字以上とより詳しくボリュームのある文章になります。

このように、一つの憶測・予測から、懸念点や、疑いを見つけ出し、その理由と背景を追求することで、真実に近い答えがリーディングされていきます。

カードの解読表の一語一語から、一句を積み重ね、文章を膨らませていくのです。

 

 



タロットリーディングのケーススタディについて、もっと詳しく学びたい方は、当鑑定のオンライン講座やワークショップをご用意しております。